「NuBra」は著名商標、知的財産裁判所は2社に商標権侵害の判決
J170105Y2 | 2017年2月号(J120) 前のぺージに戻る    
    宏昇昌実業有限公司(Hon Sung Chun Industrial Co., Ltd.、以下「宏昇昌公司」)と普來美国際有限公司(Primaeval International Co., Ltd.、以下「普來美公司」)はNU BRA、NUBRA等の文字を使用してサイト上で「インビジブルブラ(Invisible bra)」を販売したため、知的財産裁判所は台湾絶世好波股份有限公司(Taiwan Nubra Co., Ltd.、以下「台湾絶世好波公司」)の商標権を侵害したと認定して、それぞれ30万新台湾ドル、20万新台湾ドルの損害賠償を命じる判決を言い渡した。これにより全件の判決が確定した。
    台湾絶世好波公司は以下のように主張している。同社は「NuBra デザイン図」及び「NuBra」商標の商標権者であり、両商標は「ブラジャー、パジャマのパンツ、ブラジャーのカップ、…」等の商品での使用を指定しており、長期にわたって広く宣伝に使用してきたため、著名商標となっている。しかしながら宏昇昌公司と普來美公司は公然とNU BRA、NUBRA等の文字を使用してサイトでインビジブルブラを販売したため、台湾絶世好波公司の商標権を侵害している。
    宏昇昌公司は以下のように答弁している。「NuBra」はインビジブルブラを指し、一種の通称名である。さらに宏昇昌公司はサイトで特に「方妮FaNi」の商品の出所を標示しており、宏昇昌公司には台湾絶世好波公司の「NuBra」商標の知名度にただ乗りしようという意図はないことが分かる。消費者を混同させることはない。
    普來美公司も以下のように主張している。普來美公司が使用した商標は「希蜜習兒」、「SYNNETRY」であり、故意に「NuBra」の文字を使っておらず、また「NuBra」を商標として使用していない。さらに「NuBra」はインビジブルブラの代名詞となっており、識別性は極めて低く、著名商標ではない。
    知的財産裁判所の判決書によると、「NuBra デザイン図」及び「NuBra」商標の「Bra」は「ブラジャー」を意味するもので、それはブラジャーでの使用を指定していることと関連があるが、「Nu」は国民が常用する周知の外国語の語彙ではない。台湾絶世好波公司が提出したオンライン字典を用いた「Nu」の検索結果によると、「Nu」には104種類の定義があり、その中にnude(ヌード)の意味が含まれ、「Nu」は周知の語彙ではなく、消費者は一定の想像、思考、感受、推理を通じて始めてその意味を理解できるため、「NuBra デザイン図」及び「NuBra」商標は生来的識別力を有する。宏昇昌公司と普來美公司がNU BRA、NUBRA等の「NuBra」に類似する英語を標示したことは、明らかに混同の効果をもたらし、「NuBra」商標の知名度にただ乗りしようとしたことは明らかであるため、両社が権利を侵害したと認定し、それぞれ30万新台湾ドル、20万新台湾ドルの損害賠償を命じる判決を言い渡した。全件の判決は確定した。(2017年1月)