芸術品販売サイトに著作権侵害で30万新台湾ドルの賠償命令判決
J170824Y3 | 2017年9月号(J217) 前のぺージに戻る    
    著名な芸術家である劉国松氏は2011年に全球華人芸術網有限公司(以下「全球華人」)と「同意書」を交わして、全球華人にその著作物の代理販売を委託した。劉氏は2016年に書簡で同意書の解約を通知したが、全球華人がその後も劉氏の著作物を使用し続けたため、損害賠償を求めて訴訟を提起した。
    劉氏側は、2011年に全球華人が百大芸術家選抜の機に乗じて劉氏を騙して同意書に署名させ、使用許諾を得ずに無断でその著作物を複製、改作、頒布、公衆送信したと主張した。一方、全球華人側は、同意書に「百大芸術家選抜」という文言はなく、劉氏の作品をサイトに掲載して販促活動に使用したことを劉氏は明らかに知っており、それに合わせて作品(の画像ファイル)を提供していることから、同意書の内容に同意し、かつ理解していたことは明らかであると主張した。
    知的財産裁判所は以下のように認定した。同意書によると劉氏は確かに全球華人による著作物の代理販売に同意して著作権の許諾を行っており、全球華人に詐欺又は脅迫の行為があったことを証明できていないが、2016年に劉氏は書簡で同意書の解約を通知している。全球華人は内容証明郵便を受け取ってからも、その著作物を使用する権利がないにもかかわらず使用し続けた。知的財産裁判所は判決において、全球華人及びその代表者に対して連帯で劉氏に30万新台湾ドルを支払うともに、判決主文等を新聞に掲載し、さらに劉氏が所有する著作物を「全球華人芸術網(ArtLib)」サイト、「台湾百年芸術家傳記電子書」サイト、「台湾百大水墨画家」アプリから削除するよう命じた。さらに全件上訴できる。(2017年8月)