離職従業員による画家作品電子ファイルの複製に、6ヵ月懲役の判決
J171212Y3 | 2018年1月号(J221) 前のぺージに戻る    
    「其美文創事業有限公司」は著名な画家であり建築家でもある陳其寬氏の妻と娘が設立した企業である。元従業員(男性)である黄○○は2013年2月同社に入社して以来、陳其寬氏の妻と娘からの指示を受けて陳其寬氏の作品の関連グッズの開発、対応等業務に従事してきた。陳其寬氏の妻は2014年7月31日陳其寬氏の文物が盗まれた際に黄○○の仕業であると疑い、黄○○を告訴した。同年8月4日黄○○が離職したものの、黄○○は離職後の2015年1月4日に自宅のデスクトップPCのハードディスクのCドライブに保存していた陳其寬氏の作品の電子ファイルを同じPCのEドライブに複製した。黄○○は、Dropboxのクラウドアプリを用いて陳其寬氏の作品電子ファイルを自動的に自宅のデスクトップPCにも複製していたが、Cドライブの容量が満杯になったため、ファイルをEドライブに移動したもので、権利の侵害はないと主張した。
    判決書によると、黄○○によるファイルの複製は離職後も続いており、著作権者(陳其寬の妻と娘)の同意を得ずに無断で陳其寬氏の作品電子ファイルを複製した行為は著作権者の著作財産権の侵害であり、黄○○が電子ファイルを市場に流出させなかったとしてもその責任は免れないため、懲役6ヵ月の判決を下した。さらに上訴できる。(2017年12月)