清華大学が驚異のナノアンテナを開発、高効率で水から水素エネルギーに転換
J181206Y5 | 2019年1月号(J233) 前のぺージに戻る    
    国立清華大学(National Tsing Hua University)材料科学工程学科(Department of Materials Science and Engineering)嚴大任(Yen Ta-Jen)教授の研究チームが、従来の水分解効率が低いという課題を解決した。プラズモニック・ナノアンテナを二層構造の二硫化モリブデン(MoS2:水分解反応の触媒)と組み合わせることで水素製造効率を30倍近く高めることに成功。この研究成果は世界トップレベルのエネルギー学術誌「Advanced Energy Materials」に掲載され、その表紙を飾った。
    嚴教授によると、水素発生の効率を高めるためのキーポイントは2つあったという。先ずは、ナノアンテナのデザインを好適化することで、極めて強力な四重極子共鳴を有するプラズモンを得ることができた。次に、大面積の二硫化モリブデンを使用することで、実用化に有利となったという。この研究は将来量産化と実用化に向けて発展し、グリーンエネルギー産業で利用されることになるだろう。(2018年12月)