2020年国家発明創作賞の受賞リストを発表

J201102Y1・J201030Y1 2020年12月号(J256)
    「2020年国家発明創作賞(National Invention and Creation Award)」の受賞リストが先日発表された。それによると、合計43件の専利(訳註:中国語の「専利」には特許、実用新案、意匠が含まれる)が選出され、その内訳は発明賞の金牌6件、銀牌20件、創作賞の金牌5件、銀牌12件で、その賞金総額は860万新台湾ドルに上る。
    知的財産局によると、2020年は合計583件(有効応募数)が参加し、鎬を削った。受賞作品はオプトエレクトロニクス液晶、情報通信、バイオ医薬、医用生体工学材料、スマートマシン及び循環経済(サーキュラー・エコノミー)等の産業分野に及んでいる。発明賞には、「奥行き情報/パノラマ画像に対応する画像装置及びそれに関わる画像システム(特許番号I660231)」、「チャネル情報に基づく測位装置、システム及び方法(特許番号I645733)」、「III型受容体チロシンキナーゼ阻害剤としてのキノキサリン化合物(特許番号I648266)」、「刃具保持具(特許番号I666087)」、「打撃力制限及び振動緩和装置(特許番号I611882)」、「レンズモジュール及び眼底カメラ(特許番号I629045)」等が含まれ、多くの特許はわが国の「バイオ・医用生体工学」産業の強みが十分に発揮されたものである。例えば、晉弘科技(MEDIMAGING INTEGRATED SOLUTION, INC.)の特許「レンズモジュール及び眼底カメラ」は、レンズモジュールと照明システムを組み合わせたポータブルな眼底網膜撮影設備であり、コンパクトで軽く、散瞳の必要がなく、スピーディに撮影し、解像度の高いデジタル眼球画像をすぐに表示、記録、伝送できる等の優れた機能を有し、米国、中国及び欧州で特許を取得しており、委託者ブランドで設計、生産した製品(ODM製品)や商業化された最終製品が市場で販売されている。技術開発の成果と特許の価値は明確であり、商品化の可能性と市場潜在力が高い。
    創作賞には、「共通ゲート電極を有する画素構造(実用新案番号M561222)」、「鉄筋摩擦圧接機構造(実用新案番号M567788)」、「ヘッドマウントディスプレイ(意匠番号D190775)」、「鍋(意匠番号D195062)」、「ハンドヘルド真空吸引装置(意匠番号D184890)」等が含まれる。その中で達鴻機械(DARHUNG MACHINERY CO., LTD.)が開発した「鉄筋摩擦圧接機構造」は従来の溶接機の課題である、核心部分の油圧シリンダーの押し出す力が不安定なため、段階的に圧力を調整する必要があり、しかも溶接の質が不安定であるという欠点を解決するものであり、生産量、精度、品質、安定性が高いという長所を有しているため、商品化され、国内外で販売されれば、高い市場シェアを占める可能性と潜在力を有する。(2020年11月)
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