「スタートアップ企業のためのポジティブ特許審査パイロットプログラム」が2021年1月5日から始動

    知的財産局が「スタートアップ企業のためのポジティブ特許審査パイロットプログラム」を策定、公布した。これはスタートアップ企業のニーズに応えてデザインされたもので、優先審査と知的財産局主導のポジティブ面接を主な特徴としており、（審査官が）面接時に出願案件の拒絶理由を説明するとともに、出願案件の状況に応じて補正の示唆を示すことにより、審査時間を短縮する。

    スタートアップ企業が優先審査を必要として行った特許出願であって、審査を経て適用要件を満たしている場合、出願に拒絶理由があるものについては、知的財産局が自発的に出願後1ヵ月以内に面接資料を出願人に提供するとともに、ポジティブ面接の時間を決め、（面接において）審査官が出願案件の状況に応じて補正の示唆を示す。出願人が指定された期間内に応答又は補正を提出した場合は、原則的に書類の受理後1ヵ月以内に審査結果の通知を出す。スタートアップ企業がこれプログラムを使えば、4ヵ月以内に特許を取得するチャンスがあることになる。

    当プログラムの申請には別途費用がかからず、面接料も必要なく、電子出願方式を採用し、かつ本年度の試行件数を30件としている。2021年1月5日から受け付ける。これに関する情報は知的財産局サイトに掲載されている。（2020年12月）