アプリが海賊版動画のリンク先を提供、歐酷公司前董事長の刑が確定
J210706Y3 | 2021年8月号(J264) 前のぺージに戻る    
    歐酷網路股份有限公司(OH!COOL CO., LTD.)の前董事長である劉○○、前技術責任者である翁○○が「電視連續劇」、「電視連續劇2」(訳注:電視連續劇はテレビ連ドラの意)等のアプリを共同で開発し、同アプリを使えばプログラムを通じて第三者の動画へのリンク先を自動的に検出し、利用者が外部サイトにリンクして動画を視聴できるようにした。2016年7月から8月までの間に、他人が科科電速股份有限公司(KKTV CO., LTD.)の同意を得ずに、無断でKKTVが台湾で独占的な公衆送信権を有する韓国ドラマ2作をYoutube又はDailymotionのプラットフォームに公衆送信していたが、同アプリでは動画のリンクをMODリストに置き、台湾内で同アプリをダウンロードした不特定の公衆が視聴できるようにしていた。よってKKTVは、OH!COOLと劉○○、翁○○の両名を著作権法違反で告訴し、それを受けて検察官が起訴した。
    台北地方裁判所の一審では、著作権法が2019年5月に改正され、リンク先提供の行為を著作権侵害と見なす規定が新設されたが、劉○○と翁○○の行為は2016年に行われ、当時は違法であると明確に規定されていなかったとして、無罪判決が下された。
    台北地方裁判所の二審では、リンク先を提供する行為は公衆送信を構成しないが、外部のプラットフォームが放送する韓国ドラマ2作は、他人がKKTVの同意を得ずに無断でアップロードしたものであり、劉○○、翁○○の両名はKKTVがわが国で有する著作財産権を他人が侵害するのを幇助したと認定した。さらに2019年改正の著作権法では、リンク先を提供する行為は「権利侵害とみなす」と明確に規定されたが、改正前のリンク先を提供する行為が「犯罪を構成しない」ことを意味するものではない。よって劉○○、翁○○の両名にはそれぞれ2ヵ月の懲役及び40日の拘留に処し、罰金への転換もできるとの判決を、またOH!COOLには代表者と従業員が業務の執行において著作財産権を侵害する罪を犯したため、10万新台湾ドルの罰金に処すとの判決を下した。OH!COOLと劉○○、翁○○の両名は上告を提起したが、最高裁判所で審理して上告を棄却したため、本件の判決が確定した。(2021年7月)