スタバがロールクッキーでストローに代用、知財裁判所第一審で「侵害なし」の判決
J190504Y1 | 2019年6月号(J238) 回上一頁    
   悠旅生活事業股份有限公司(Uni-Wonder Corporation、以下「悠旅生活公司」)」が経営するスターバックス(原文:星巴克)は2016年に「限定版イタリア風濃厚クリーム・クッキー・フラペチーノ(原文:限定款義式濃縮奶霜脆餅星冰樂)」を発売したが、この商品に使用されていた食べられるストロー形状のロールクッキー「クッキーストロー(原文:巴克捲心棒)」が江○○(男性)から実用新案権侵害で訴えられた。江○○は「クッキーストロー」は外観のデザイン、宣伝コピー、標榜する機能がいずれも自らが2014年に取得した実用新案「食べられるストロー(原文:可食用吸管)」と同じであると主張し、悠旅生活公司を実用新案権侵害で訴え、損害賠償金100万新台湾ドルの支払いを請求した。知的財産裁判所第一審では悠旅生活公司は実用新案権を侵害していないとの判決を下し、江○○はこれを不服としてすでに上訴している。
   判決書では以下のように指摘されている。江○○が開発した「食べられるストロー」はデンブン本体と2つのコロイド層からなる。デンプン本体は中空管状の構造を呈し、複数のデンプン層が互いに重なり合って構成されている。ドリンクを飲むときにデンプン本体が湿って軟化することを回避するために、2つのコロイド層はそれぞれデンプン本体の内表面と外表面に配置され、完全にデンプン本体を包み込んでいる。さらにコロイド層とデンプン本体は同時に食することができ、余計なごみが出ないだけではなく、食用時に便利である。一方、スタバの「クッキーストロー」はクッキー本体の内表面にチョコレート風味の餡が塗られており、クッキー本体が湿って軟化するのを避けることができるだけである。さらに「クッキーストロー」は江○○がいうところのベイクした後に生じる食用のコロイド層がなく、「食べられるストロー」が強調する外包装を省略することができるという効果も達成できない。このため、両者の技術、機能及び効果は実質上異なる。(2019年5月)