企業でのソフト不正使用 現地拠点を台湾、中国当局が初の一斉捜査
J060403Y3・J060403Z3 2006年5月号(J81)
台湾「知的財産権保護警察隊」はきょう、台北に本拠地をもち、中国昆山市にも拠点を構えている企業を中国当局と一斉捜査を行い、ソフトの違法コピーを摘発したと発表した。二つの拠点で不正利用されていた海賊版ソフトを市場価格で計算すると、ざっと新台湾ドル1000万元を超えている。中国捜査当局と連携して企業の台湾と中国における現地拠点を一斉捜査したのは今回が初めてだという。
家宅捜索が行われたのは台北に本社のある台湾企業とその中国における営業拠点の二ヶ所。警察では、BSA(ビジネスソフトウェアアライアンス)所属メンバーが著作権を有するソフトウェアを同社が不正に利用している容疑が深まったとして、台湾知的財産保護警察隊台北支隊と中国著作権所管庁、公安当局が合同捜査に踏み切った。今回の捜索活動で、同社で使っているパソコンに違法コピーされたものとみられるソフトが多数インストールされていることが判明し、なかにはPro-Engineer、AutoCAD2002、Adobe Photoshop、MasterCam、Windows XP、Officeなどのソフトが含まれている。(2006.04)