違法コピー率43%で3年間足踏み状態続く BSAが荒療治を断行

J060325X3 2006年4月号(J80)

 自分のパソコンに海賊版ソフトが使われていないか、確かめたことがあるのか?企業ならなおさら要注意。海賊版ソフトを使っているユーザーたち、速く削除したほうが罪を問われずに済む。

 台湾における違法コピー率はここ3年間43%で足踏み状態が続いているため、BSA(ビジネス・ソフトウェア・アライアンス)は荒療治を施すことに踏み切った。今回は大企業をターゲットにソフトウェアの不正利用を通報するよう、現社員又は元社員に呼び掛けている。企業のソフトウェア不正利用に関する情報を提供した人物に支払う報奨金の上限を1000万元(約3000万円)に引き上げる、今年の海賊版撲滅キャンペーンを始めると発表した。

  IT専門調査会社のIDCのレポートでは、台湾IT産業の規模は62億ドル近くに達しており、違法コピー率を33%に引き下げれば、産業規模は15%のプラス成長が見込まれ、つまり73億ドルに拡大し、経済的に税収増、雇用機会の創出にもつながるという。

  これまでBSAが提供する報奨金はせいぜい100万元ぐらいだったが、1000万元への引き上げ幅は過去最高を更新している。発表当日から4月30日までのキャンペーン期間中に、摘発された企業で押収した海賊版ソフトについて正規品の時価をもとに計算して1億元を超え、しかも裁判所で同企業の責任者や関係者に対する有罪判決が確定し、或いは刑事裁判の確定判決が出される前に和解が成立した場合、BSAは通報者が提供した情報の多少、協力的かどうか、違法の度合い、裁判所の終局判決などを総合的に判断し、100万∼1000万元の範囲内で報奨金を支払う。(2006.03)

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