液晶テレビ特許侵害 シャープと台湾家電大手TECO対戦に終止符 互いに賠償を求めず和解成立

J060323X1 2006年4月号(J80)

 台湾家電大手、東元電機(以下、TECO)は22日、世界最大手液晶テレビメーカー、シャープとの間に和解が成立したことにより、双方が全ての告訴を取り下げ、賠償も請求しないと発表し、二年近くにわたる液晶テレビを巡る泥沼の特許攻防劇に終止符が打たれた。対戦が終わったことで、TECOは、今年の液晶テレビの日本への出荷量を3.4万台以上に倍増させ、売上げが好調に伸びていくという期待感を示している。

 一連の訴訟は、日本の消費者に受けのよいTECO製20型液晶テレビに搭載された液晶パネルにシャープ所有LCD画素欠陥修正に関する特許技術が無断で使用された疑いがもたれたことに端を発した。シャープの特許侵害訴訟提起に対抗し、2005年4月、TECO側も同社の日本法人「三協」を通じてシャープを相手取り不正競争防止法違反で2億円余の賠償金及び謝罪広告の新聞紙への掲載を求める裁判を起こした。台湾家電メーカーの日本大手企業に対する初めての提訴であるだけに、これから日本市場への新規参入を狙う同業者から事件の先行きが注視されていた。(2006.03)

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