海賊版制作グループ摘発に国際協力 MS社 推定損害額NT$500億元を超える

J031218Y1 2004年1月号(J54)

台湾刑事警察局捜査隊(偵九隊)は昨日、中国、香港、カナダ、ブラジル、インド等国警察当局の協力による一斉摘発が実施され、大規模の国際的な海賊版制作・販売グループを検挙したと発表した。海賊版ビジネスは、中心となる台湾「寶成國際有限会社」が窓口として注文を受けた後、中国の広東省に設置した工場でマイクロソフト社ソフトを中心に不法コピーを行い、海賊版ソフトを正規品として香港から出荷する仕組みとなっていた。販売の地域はアジアにとどまらず、ヨーロッパ、米州、アフリカにまで及ぶ。最初の調べによると、同グループのこれまでの売上げは数百億台湾元を超え、そして海賊版販売で得た利益は数十億元にのぼるということがわかった。

このグループは10年の間に活動を続けており、グループを通じて売り出された海賊版ソフトは概算で百億元を超えると刑事局はみている。違法コピーされた製品にはMS社のWindows 98WindowsXPOffice2000をはじめ、シマンテック(Symantec)社のアンチウイルスソフト、ヒューレット・パッカード、エプソンのインクカートリッジなども含まれている。MS社のアジア地域違法コピー対策部門のWebber氏により、ここ10年間、マイクロソフト製品だけを取り上げても、同社の損害額は推定500億元におよんでいるという。(2003.12)
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