イチロウ選手の肖像権侵害？　マネージャーが台湾台北地裁に提訴　大手スポーツ用品専門店「米Magestic Athletic社から使用権取得」と主張

　米大リーグのシアトル・マリナーズで大活躍する野球選手スズキ・イチロウのマネージャーは昨日、台湾大手スポーツ用品専門店がイチロウの肖像権を侵害したとして台湾台北地方裁判所に提訴した。これについて、同専門店は、米大リーグ選手の写真等についての使用権は米Magestic Athletic社から取得しており、早急に同社に連絡して使用権取得済みの裏づけとなる証拠を提出したいと肖像権侵害の事実を否認している。

去年10月にイチロウのキャラクター商品の台湾での代理権を取得したばかりの業者とともに訴訟提起のために台北地裁を訪れたイチロウ選手のマネージャーは、報道陣に対してイチロウの肖像が無断で使用された証拠写真を見せ、「台湾は民主国家であり、スズキイチロウ本人の同意がなければ、たとえ米大リーグでも勝手にイチロウの肖像を商品等に使ってはならない」と強調している。

去年の末頃、ある日本スポーツ用品業者がイチロウをイメージキャラクターにして台湾市場に進出しようとする際に、デパートでのスポーツ用品売り場からバス広告やプロ野球専門誌までイチロウの肖像や氏名が広く使われていることを思い知らされ、事業展開の計画を中止したという経緯がある。（2005.09）