音楽ダウンロード 5割超が「有料で利用したい」、SOSAネット調査

J050831X3 2005年9月号(J73)

 台湾国内最大級の音楽ダウンロードサイト、「Kuro(飛行網)」が著作権法違反でレコード会社から刑事告訴された事件は来月9日に判決が言い渡されることになっている。630日、同じP2Pソフトを利用する音楽ダウンロードサイトの「ezPeer」に対して台北地裁から無罪判決が下されたこともあって、Kuroにはどのような判決が下されるか注目されている。昨日、KuroezPeerを会員に持つ台北市消費者電子商務協会(SOSA)がインターネットユーザーを対象にアンケート調査を実施したところ、5割超の人が音楽ダウンロードサービスを有料で利用したいと答えたことが分かった。この結果を受けて、SOSAは消費者の権利保護の見地から、レコード会社とP2Pサイト経営者が音楽著作物の利用許諾について速やかに協議を行うべきことを訴えている。

 

「インターネットにおける音楽ダウンロード」に関する調査の結果によると、音楽ダウンロードサービスを利用したことのある人が85%を占めている。そのうち、6割以上の回答者が適法性の問題や司法捜査の対象にされるのを懸念している。このため、半数以上が「有料で利用したい」との回答。さらに月額利用料について尋ねたところ、台湾元100元(約300円)程度の支持率が最も高い。

 

SOSAは調査結果を次のようにコメントしている。「音楽ダウンロードという時代の流れには逆らえない。ユーザーはちゃんと料金を支払って利用したいと言っている。P2Pサイトとの協議に先行してユーザーを懲らしめるようなことは望ましくない。調査の結果に示されているように、7割以上の回答者はIFPI、レコード会社とP2Pサイト間の紛争の早期解決に期待感を示している。」

 

学者によれば、P2Pサイトはユーザーに対して音楽ファイルの公開伝達は著作権法に違反し、法律責任を負わねばならないということを告知すべき義務を果していないなら、消費者保護法違反になる可能性がある。また、他人に著作権侵害を教唆したり幇助したりすることが刑事責任につながるので、そのようなことのないように「無制限に音楽をダウンロードできる」といったようなキャッチフレーズは避けたほうが無難であるという。

 

一方、IFPISOSAの調査に対して、「消費者側だけを対象にする調査は消費者にベンツを幾らで買いたいかを尋ねるのと同じで、大した意味はない」と冷ややかな反応。(2005.08

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