知財権債権証券化 来年をメドに、関係部会で調整大詰め

J050725Y8 2005年8月号(J72)

 知的財産権融資債権の証券化が来年登場する可能性が高まる。経済部中小企業処と金融監督管理委員会は「知的財産権担保融資の債権の証券化」の第一弾を実施することで合意したことが明らかになった。リスクの高い融資については信用保証基金の保証をつけて証券化の受託機関と投資者のリスクを減らすなど政府側が太鼓判を押してくれることが魅力的に映っているようで、台湾工業銀行とある日系銀行が興味を示してきた。 

 

強力な支援材料の後押しで知的財産権の証券化の市場規模は100億元を超えると市場関係者はみている。

 

 ここ数年間、経済当局は、企業が開発した技術の商品化に必要な資金を知的財産権を担保に銀行から融資を受けられるように様々な手を打っている。しかし、知的財産権に関する評価手法が確立できておらず、不良債権化した知的財産権を処分できる市場環境も整っていない。そんな中で、いくら政府がインセンティブを提供するからって、銀行はなかなか話しに乗ってこない。

 

今回は、中小企業処と金融監督管理委員会はどこかの銀行と話しをつけて、2050億元を知的財産権の融資に充当させることが決まったらしい。将来、この銀行は知的財産権融資債権の証券化を実施する最初の金融機関となる。加えて、現在中小企業向け信用保証制度を支えている信用保証基金の保証枠から20億元を引き出してリスクの高い融資の全額保証に充てる方針である。(2005.07

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