P2Pファイル交換、刑法に抵触せず サイト経営者に無罪判決 IFPI 控訴の意向表明、民事訴訟 結果は未だに

J050701Y3 2005年7月号(J71)

国際レコード産業連盟(IFPI)が台湾の音楽ファイル交換サイト「ezPeer」を著作権法違反で刑事告訴した事件について、台北士林地裁は30日、著作権法で禁止している「無断で他人の著作物を複製し又は公開伝達する」事実はなかったとして、同サイト責任者に無罪判決を言渡した。裁判長は、本審理において裁判所が審理すべきことは、音楽ファイル交換のためにプラットフォームを提供していることが果して刑法上の犯罪を構成するかどうかにあり、民事上の権利侵害についてはここで問うことではない、と強調している。

 

ezPeerはインターネットでP2Pソフトによるファイル交換サービスを提供している。同サイトを利用するユーザーたちはサーバーを経ることなく、互いにパソコンのシェアフォルダに保存してあるファイルをダウンロードしあうことができる。

 

知的財産局は次のように述べた。「これはあくまでezPeerとその責任者がソフトを提供しサイトを経営していることについての判決であり、他人が著作権を所有する音楽、録音、映画、言語等著作物のP2Pソフトによる複製或いは公開伝達が権利侵害に当たらないというわけではない。判決でも、P2Pソフトを利用して他人の著作物を複製したり公開伝達したりする行為は、権利侵害を構成する可能性を明確に示している。」

 

IFPIをはじめとする三つの音楽著作物権利者団体はこの判決に納得がいかず、音楽の創作に携わっている人々のために公平を求め真理を追究すべく、控訴の考えを明らかにするほか、P2Pのユーザーにも宣戦布告を行った。(2005.07

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