海賊版ソフトが横行、去年の損害額80億ドル アジア太平洋地域 アジア低違法コピー率トップ3 日本、シンガポール、台湾

J050519X3 2005年6月号(J70)

ビジネスソフトウェアアライアンス(以下BSA)が発表した世界ソフトウェア違法コピー調査の結果によると、アジア太平洋地域に流通する大量の海賊版ソフトが業界に与えた損失は、前年比5億ドル増えて80億ドルとなっている。違法コピー率上位五カ国のうち、ベトナム、中国、インドネシアはの三カ国が入った。全体的に、2004年の全世界の違法コピー率は2003年の36%1ポイント減少して35%になったものの、損害額は288億ドルから327億ドルに大幅に上昇した。

 

台湾の違法コピー率は3年連続して43%をキープしており、同地域ではニュージーランドとオーストラリアを除いて日本(28%)、シンガポール(42%)に続いて三番目に低かった。中国は92%から2ポイント下がっての90%だった。

 

この報告は、世界的なハイテク調査会社であるIDCに委託して20041~12月のコンピュータソフトウェアの違法コピー状況を調べたもので、調査の結果に示されているように、違法コピーは依然として業界が直面している重大な問題である。37カ国の違法コピー率が減少の傾向にあった反面、増加の国も34カ国に達する。違法コピー率横ばいの国は18カ国。調査の対象となった93カ国と地域のなかで、違法コピー率が60%以上の国は半数を超え、うち75%以上は24カ国にのぼっている。50%以下のが調査対象の三分の一を超す。報告では、このようなことにも触れた。「注意に値するのは、今まで違法コピー率が高いとされていた台湾、ポルトガル、プエルトリコ、南アフリカは高違法コピー率上位からの脱出を果たしている。」

 

台湾における2004年の違法コピーによる損害額は前年比2.2千万ドル増の1.61億ドルだった。アジア太平洋地域の違法コピー率53%10ポイント下回っているが、全世界の35%とはなお大きな開きがある。(2005.05

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