偽ブランド品に本物の登録商標?ネットオークションで異常現象

J050323X2 2005年4月号(J68)

この頃、台湾のネットショッピングにブランド品がはやっている。正規代理店と競争して特別奉仕価格で提供する企画ではなく、なんと三面記事に踊り出たあるテレビアナウンサーにちなんで騒がれたバレンシアガ(ブランド名)のバッグのノックアウトを本物の1割にとどまる低価格で買えるのが若者を中心に話題を呼んでいる。正規品メーカーや代理店もこのような現象に目をつけて、正当な権利行使への道筋を開けようとしている。

 

あるブランド品専門販売のネットショップでは、財布やバッグだけでも百品目を下らないほどイギリスのヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)、アメリカのアナスイ(ANNA SUI)、バーバリー製品が勢揃いしている。

 

ネットショップの店主によると、ネットで販売されているアナスイやヴィヴィアン・ウエストウッドスタイルと紛らわしい製品は問屋から仕入れている。外観はもちろん、内側まで本物とほとんど区別がつかないほどそっくりと仕上げられたノックアウトである。ブランド名さえ記されていなければ、違法コピーの問題はないと断言する。なんと、二年程前に、その問屋によって、ラブリーな蝶と花などの模様がシンボルであるアナスイの有名な「蝶」と、ヴィヴィアン・ウエストウッドのトレードマークであるORBロゴについて商標の先行登録がなされているというのではないか。ただ、この店主は誤解を招かないように、商品説明の欄に製造地は台湾で、イギリスではないと銘打って商売する。真正品と一線を画す防戦を確保しようとする戦略まで用意している。他人の著名商標を正当な権利がないにもかかわらず、悪意で先行登録してしまったうえ、台湾で商標登録されている証しのような商標登録証書をサイトに掲載して商売の正当性と合法性を公示する。ここまで手を打ったとは実にずる賢い商法であると言わざるを得ない。プラットフォームを提供するヤフーサイトでも違法性はクリーアされたと考えている。法律の抜け穴につけ込んだ悪徳商法に対処するには、やはり早期の権利化が肝心である。(2005.03

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