税関職員に真贋判定の現場トレーニング

J050322Y6 2005年4月号(J68)

 台湾北部の基隆税関局は知的財産権保護強化という政府の基本方針を行動に移そうと、違法な輸出入を第一線で取り締まる税関の職員を対象に、台湾カシオ社(TAIWAN CASIO RISING MARKETINGJTタバコ(JT TOBACCO INTERNATIONAL TAIWAN)、Imperial Tobacco社の専門家を講師に招いて「カシオの電卓及びタバコの真贋判定トレーニング」を行った。

 

第一回のトレーニングはまず、台湾カシオ社からの専門技術者がカシオ社の電卓製品に使用される商標の図形と登録証書を受講者に示しながら、判別の方法を説明した。例えば、本物にはCACが表記される「入力削除」のキーがあるが、CEというキーはない。また本物の原産地表示が直接電卓本体に刻まれるのと違って、偽物はほかにレーベルをつけて表示する。本物のキーは一直線か横線の配列になっていて、楕円形という形をする電卓はない。ケースについては、ホワイトとブルーのカラーが混ざったものがなく、すべてはブラックかグレー、ホワイト。中国の簡体字が表記されたものもない。

 

続いて、JTタバコは、「世界中に流れる偽タバコの85%は中国で製造されている。偽タバコが横行する問題はタバコ産業の発展に悪影響を及ぼすだけでなく、国の税収減にもなる。また、質の悪いタバコには健康を害する物質が含まれていないとも限らない。」と偽タバコ問題の深刻さを指摘したうえ、偽タバコかどうかを確認するにはパッケージの一番外側の透明な紙の品質、生産期日を示すバーコード、箱の色、タバコのサイズ、包装方法等から判断することができるなどと税関の職員らに叩き込んだ。(2005.03

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