模倣品・海賊版、大量流通のピーク　お正月間近、警察が集中取締へ　知的財産権保護警察隊はネットワーク犯罪捜査チームを結成

旧暦のお正月を控えて、消費者の購入意欲が最も旺盛なこの時期を目当てに、映画業界とレコード業界は続々と新製品を発売し、ブランド品メーカーも新品の出荷に追われている。不法業者がこの機に乗じて模倣品・海賊版を市場に大量流入させるのを食い止めるため、警政署（日本の警察庁相当）は全国各地63ヵ所のナイトマーケットを重点対象に三日連続の集中取締活動を行った。その結果、商標権侵害事件124件、著作権侵害事件131件を摘発し、計261人を書類送検した。

集中取締活動は「緝仿五号」と名づけた行動計画に基づいて、26日から29日にかけて全国各地で一斉に行われた。29日午前8時の時点で、アルバム、VCD、ゲーム、ソフト、プログラムなど合せて2万枚余りの海賊版、ナイキのスニーカーやスポーツウェア、ロレックスの腕時計、ルイヴィトンやGUCCIのコピー商品、偽タバコや偽酒、偽薬のバイアグラまでが多数発見された。

一方、新しい犯罪手法として登場のネットワーク犯罪の多発に鑑みて、警政署は個別案件への奨励金の引き上げ、特別採点基準の導入、取締対象の設定、設備の充実化等万全な体制を整えることによって、所轄機関に対し取締強化を促そうとする。 その一環として知的財産保護警察隊はネットワーク犯罪捜査チームを結成し、専門担当者をサイバー犯罪の情報分析や摘発に当たらせる。（2004.12）