流通業界の価格カルテル　公平法違反で罰金NT$2500万元

　公平取引委員会（以下、公平会）により、外資系小売企業の台湾市場進出に伴う流通業界の大型化が進んでおり、産業発展に寄与することもあろうが、その取引相手方となるサプライヤーや出店企業は中小企業がほとんどで、市場地位にせよ市場力にせよ、大型流通企業にははるかに及ばないので、取引の際に競争を制限するような状況がおきやすいという。

こうした大型化、グローバル化の傾向に対応するため、公平会では流通業界における競争に関する規範を定めることにより、流通企業が支配的市場力を濫用して公正な競争秩序を破壊するような行為の防止を図ろうとしている。流通業者には価格カルテル等共同行為があった場合、公平法違反にあたるとして最高2500万元の罰金を処せられる。(2004.05)