台湾著作権保護協会発足

著作権尊重についての国民的な共通認識が定着しておらず、著作権侵害問題は深刻化する一方という重大性に鑑み、異業種でありながらもその隔たりを排除して、國際レコード産業連盟（IFPI）をはじめとする幾つかの団体がメンバーとなる「台湾著作権保護協会」は15日に発足の旗揚げをし、第一歩を歩みだした。

同協会にはIFPIのほか、「録音著作権協会（ARCO、The Association of Recording Copyright Owners of ROC）」、「中華音楽視聴著作仲介協会（AMCO、The Audiovisual Music Copyright Owner Association）」、「台湾ビジネスソフト連盟（BSA、Business Software Alliance）」、「映画及び録画著作保護基金会（MPA、Motion Picture Association）」、「台湾國際図書業交流協会（TBPA、Taiwan Book Publishers Association）」、「台北市音楽著作権代理人協会（MPA、Music Publishers Association of Chinese Taipei）」、「中華民国音楽著作権仲介協会（MUST、Music Copyright Intermediary Society of Chinese Taipei）」、「台北市映画演劇商業同業公会（TTA、Taipei Theater Association）」その他音楽、映画の発行会社が多数参加している。

WTO加盟に向けた著作権法改正は数回にわたって行われてきた。その内容にせよ、立法精神にせよ、いずれも世界的なルールにそったものを目指している。しかし残念ながら、政治力の介入などのマイナス要因が響いて、数回の改正があったにもかかわらず、なお先進諸国の保護水準には及ばない。このようなことから、台湾は四度も米スペシャル301条項の優先監視対象国にリストアップされている。国際社会からのプレッシャーに直面するなか、グローバル村の住民として台湾には避けて通れない責任と義務があるということを改めて認識しないわけにはいかない。（2004.06）