台湾ビール、中国へ上陸できず 中国ビール、台湾で販売好調 中国当局、商標審査で牛歩戦術 台湾当局、WTOへ裁決申立の考え
J040624Z2 2004年7月号(J59)
台湾当局が中国の13ブランドのビールの輸入を受け入れている開放的な態度とは対照的に、中国商標当局は「台湾ビール」に対する商標審査を長引かせているのはいかにもわざとらしい。台湾ビールの中国市場参入を妨げようとしする中国側の政治的な操作は、WTO(世界貿易機関)の内国民待遇原則に反するものとして、この問題を解決してもらえなければ台湾ビールのメーカーである「台湾菸酒公司」にもそれなりの対策、つまり政府を通じてWTOに訴えるという手が残っている。
台湾菸酒公司によれば、中国商標当局が台湾ビールへの商標審査を棚上げにするのは、今年の台湾総統選挙の結果と「台湾」ビールの商品名に原因があるのではないかと考えている。(2004.06)