米税関押収模倣品 6割以上が中国製
J040922Z2・J040922Z3 2004年10月号(J62)
米税関が去年の一年間で押収した模倣品のうち、中国から輸出されたものは66%を占め、第2位の香港の5%と第3位のメキシコの4%を大幅に上回っている。
2005年から中国当局の国内企業に対する輸出入制限が完全に撤廃されるため、今以上に違法コピー問題がますます深刻化していくことを強く懸念しているのはアメリカ企業だけでなく、日本や欧州連合も危機感をつのらせている。
米CBSテレビ局は先月放送の特集番組で中国における違法コピー問題をクローズアップし、コピー商品のふるさとと言われている中国浙江省の義烏という町で盛んに行われているコピー商品取引の実態を取り上げた。現地の問屋市場でインタビューに応じたスポーツ用品店の中国人オーナーは堂々とカメラに向かってこう言った。「スポーツ用品人気ブランドの米ナイキ(Nike)からの最新デザインシューズだって、こちらでは4日間もあれば大量生産に入れる。それも一足の値段はわずか4ドルでね。」(2004.09)