台米FTA交渉、コンテンツ保護強化に焦点絞る
J030224Y3・J030224Y7 2003年3月号(J44)
國際知的財産同盟(IIPA)は米国際貿易委員会(ITC)に対し、自由貿易協定の締結交渉を行う際、著作権保護に関しWTOより高い保護基準を設定すること、著作物のインターネット上の伝達に関する法的規制を設けること、デジタルコンテンツに対する著作権侵害のないように有効な管理体制を作ることなどを相手国に求めるよう提言した。
行政院版の著作権法改正案のなかで、インターネットに関する規定は「一時的複製」、「ネットワークにおける公開伝達権」、「公衆に提供する権利」が盛り込まれたことについて、ネットワーク業者から、「ネットワークはこれから重要な流通ルートの一つになる。コンテンツを著作権法によって過剰に規制すれば、業者やユーザーが法律違反の状態に陥りやすくなり、知らないうちに刑事裁判にかけられる可能性さえある。そうすると、デジタルコンテンツ産業及びネット通路の発展に悪影響を及ぼす」と懸念する声が出ている。これに対し、知的財産局局長の蔡練生は、一時的複製などネットワークに関連する規定のなかに合理的な利用の範囲を定める等その他関連措置も講じるので、業者が心配する、産業発展を妨げるようなことにはならないと応えた。