中国青島ビールの台湾登録商標に無効審判請求

J030515X2 2003年6月号(J47)

 去年、中国「青島ビール」、「燕京ビール」が台湾市場に進出した結果、「台湾ビール」の売上げは8%の減収となり、台湾菸酒公司(台湾タバコ・酒会社)は手ごわい敵の勢いに脅威を感じながらも、台湾ビールの中国での商標登録が拒絶されたことで、敵陣に斬り込めずにいる。「県級以上の行政区の名称及び公衆によく知られた外国の地名」という中国商標当局の理由に納得できないのは同社だけでなく、台湾の国会議員までがさような差別的な扱い方に憤慨し、様々な場を借りて中国はWTOTRIPS協定中の内国民待遇原則に背くとか、中国との貿易関係は対等な立場に立って成り立っていないとか、中国に対する不満が一気に噴き出した。「台湾ビール」は歴史のある商品で、長年販売していたことにより消費者に広く認識され、中国の「青島ビール」(「青島」は中国東北地方にある都市)と同じように地名以外の意義をもっている。青島ビールが台湾での商標登録ができたのに、EU、アメリカで商標登録を受けた「台湾ビール」が中国で拒否されたのはおかしいという。

 

 台湾菸酒公司は、すでに「青島ビール」、「燕京ビール」の登録商標について知的財産局に無効審判請求をしている。知的財産局の審決がまだ出ていないが、財政部の話では、結果によっては取り消しとなる<場合、台湾での販売ができなくなる。
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