特許技術、試みに工業研究院が競売 台湾初
J030705Y1 2003年8月号(J49)
今月15日、台湾工業研究院は台北南港パークの場を借りて公開説明会を開き、情報通信、オプト-エレクトロニクス、材料など産業分野が多岐にわたる特許技術を売りに出す予定が発表された。競売の相手には国内の産業界、大学及び研究機関が限定され、買受人は特許技術を独占的に享有する。
科学技術基本法施行以降、研究機関が所有する特許権を競売にかけるのは今回が初めてで、たとえコア技術でなくても、特許取引の活性化によって研究機関で開発された技術を活用することができ、まだまだこれからという国内の技術取引市場にとっての一里塚となれたらよいと、同研究院は意気込んで語っている。産業界はこれを機に、特許技術の蓄積にとどまらず、工業研究院の研究成果をもとにさらに突っ込んだ研究開発を進めることも可能であろう。