金融監理一元化、来年7月より実施開始

J030711Y8 2003年8月号(J49)

わが国現行金融管理制度では、行政管理の権限が財政部に集中するが、金融検査を行う権限はそれぞれ財政部、中央銀行及び中央預金保険会社がもっている。金融監理一元化の成否がかかっている「行政院金融監督管理委員会組織法」は昨晩、立法院本会議を通過したことで、銀行、証券、先物及び保険関連業務を一元的に監督・管理する「金融監督管理委員会」は来年(2004年)の71日に誕生することになる。

 

同委員会は行政院所轄とし、委員は行政院の推薦で総統が任命し、同一政党に所属する委員の数は委員総員の三分の一を超えてはならない。委員会は金融検査業務の必要に応じて、事務所を設けることができ、また金融監理について国際協力を促進する目的で人員を海外に派遣して海外協力事業にあたらせることもできる。独立して職権を行使する委員会だからこそ、委員が職に任ずる間は政党活動への参与を禁止される。

 

 現在のところ、世界で15カ国が金融監理一元化を実現しており、台湾でも金融持ち株会社の異業種への参入制限を緩和したため、この法案の成立は金融業を発展させる上で重大な意義を有する。
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