IPモール構築、産官学連携でシリコンIP取引中心地を目指す

J030807X5 2003年9月号(J50)

ヒューレットパッカード(HP)は昨日、台湾のSoC(システム・オン・チップ)デザインファウンダリ「創意電子(Global Unichip)」と業務提携して、産官学連携で台湾初のシリコン知的財産(Silicon Intellectual Property, SIP)取引センター「IPモール」を設立すると発表した。国内外のシリコンIPをバーチャルプラットフォームに集中することによって、シリコンIPの流通と運用を加速化させ、台湾半導体産業の国際競争力向上を図るというのが設立の目的だという。

 

シリコンアイランドを目指し、台湾当局が打ち出した「国家矽導計画(Si-Soft Project)」の目標達成の第一歩と見られるIPモールを通して、ハードウェアとソフトウェアの設備開発を統合し、シリコン関連知的財産の共有を促し、無駄な研究開発を省くことで知的集積のスピードアップ、さらに半導体産業のグレードアップが実現可能となる。台湾のICデザイン産業は世界二位の座を獲得しているが、世界市場でその生産高は僅か20.7%しか占めていない。IPモールのメカニズムがうまく機能していれば、業界全体の力をあわせてグローバルな大手企業と十分対抗できるだろう。「国家矽導計画」で、2010年にはシリコン応用製品の八割を台湾企業が供給し、関連産業収入が10兆元規模に拡大すると予測している。

 

HP台湾法人のCEO、何薇玲氏は、同社としてはIPモール構築のプロセスにおいて世界各地の半導体産業に協力してシステム導入に取り組んできた豊富な経験を活かし、主に中核となるIT設備を提供してインフラを整備する役割を果していくと話している。

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