アジア太平洋地域での海賊版DVDが上半期に倍増 ハイテク普及のせいか?
J030820Z3 2003年9月号(J50)
米主要映画会社のディズニー、コロンビア、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー、パラマウント、20世紀フォックス、ユニバーサル、タイム ワーナーをメンバーに持つモーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)によると、今年上半期にアジア太平洋地域で押収された海賊版DVDの数は昨年同期の240万枚から430万枚に倍増し、そのほとんどは闇工場で作られ、特定のルートを通じて市場に売り出されているという。海賊版が最も多い国・地域トップ三位に中国、香港、台湾の名が挙がっている。
MPAアジア太平洋地域担当の副総裁、Mike Ellis氏は次のように述べている。「海賊行為は今やグローバルな組織的犯罪行為となっている。海賊業者はハイテク技術が駆使された海賊版で暴利をむさぼり、そしてオンラインファイル交換サービスの存在、ブランクメディアの値下げやDVDバーナーの普及がこれらの問題をさらに深刻化させている。」
同氏はまた、「海賊行為が経済成長、外国人投資、雇用状況などに悪影響をもたらす事実を認識し、共に対海賊戦の陣営に加わるべきである。」と強調し、悪質な海賊行為で名指しされた国々に対して積極的な不正コピー問題対策を促している。