米ITC、台湾サイドに有利な仮決定 フィリップスから再審査請求 DVD-R特許料交渉、見送り

J031110X1・J031108X1 2003年12月号(J53)

フィリップスと台湾ディスクメーカーの国碩(Gigastorage)、巨擘(PRINCO2社との間で繰り広げられていた特許係争について、このほど米行政法判事(Administrative Law Judge)は、フィリップスに差し止めの強制執行ができない、つまり台湾メーカーに有利な仮決定を下した。フィリップスはこれに対し、誤った仮決定であると厳しく批判したうえ、正式に米國際貿易委員会(以下ITC)に再審査(Review)を請求した。フィリップスとのDVD-R特許料をめぐる交渉について、同業界は、来年2月に予定されているITCの最終決定が出されるまで、台湾その他の国におけるディスクメーカーは当面様子を見ることにしているようで、しばらく具体的な結論を出さないだろうと見ている。

 

今年第3四半期にフィリップスは積極的に台湾ディスクメーカーに接触し、DVD-R特許料に関する交渉を年内にまとめたいとの意向を伝えてきたが、上記特許係争で全勝を果せなかったため、特許料の交渉も当面見送りになった。DVD-R特許料の交渉は来年ITCの最終決定が出てからの話だとの見方が大勢を占める。(2003.11)

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