英語教室グループ企業、にせものの認証ラベルを貼ったMS社ソフト同梱の教材セット

J031121X3・J031120X3 2003年12月号(J53)

台湾で数百を数えるコミュニティー-スクールが加盟しているある英語スクールの関連会社が、特典付き英語教材セットとして自らが開発したという英語教育ソフトとともに発売したPCにはMSWindows98Windows2000ソフトが付属しているだけでなく、そのパッケージにはなんと違法ソフト購入を防止するためにホログラム処理を施した認証ラベルが貼られていた。著作権法違反の疑いがあるとしたMS社の摘発を受けて、検察・調査機関は19日、台北、台中等五つの県・市で同社の拠点何箇所と、PCの製造を受託したPCメーカー(株式市場上場企業)を一斉捜査し、現場にいた責任者と思われる者を連行して取り調べたところ、容疑が重いとして、検察官からの勾留及び接見交通禁止請求に裁判所も許可の決定をした。検察側は、本件捜査は、PCメーカーが同社の委託を受けて、許諾を得ていないにもかかわらずMS社の著作権付きソフト同梱のPCを製造したのか、それともPCメーカーは自ら許諾なしに複製されたMS社の著作権付きソフト同梱のPCを製造し同社に販売したかにポイントを置いているという。

 

捜査機関は、正規品であることを証明する認証ラベルのニセモノがすでに川下の取次業者を経て市場に流出したため、消費者がそれをちゃんとしたライセンス付きの正規メーカー商品と誤認する可能性があり、市場への影響は大きいと懸念している。悪徳商人に騙され、権益が害されるのを避けるために、パソコンの購入に際して、ライセンスコード、ユーザー操作マニュアル(ガイドブック)、ライセンス付きCDパック等が付いているか、正規品の製造元にライセンスコードの真偽の確認も必要である。

 

今回の摘発について、台湾マイクロソフトは、消費者から「同英語スクールの関連会社がMS社の許諾を得ないで英語教材セットとMSソフト同梱でPCを販売していた。MS社正規品を証明する認証ラベル「Certificate of AuthenticityCOA)」とCD-ROMまで無断複製してPCの同梱版と見せかけ、消費者に誤認を生じさせて損失を与えた」というたれこみ情報があったから通報したという。(2003.11)

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