FICグループ、松下から電子書籍端末の製造を受託

J031126X5 2003年12月号(J53)

大衆グループ(FIC)は松下電器から電子書籍用端末の製造を受注し、今月から量産を始め続々と出荷していく予定で、来年の総出荷量は13万台規模に達する見込みである。松下電器産業は電子書籍分野への本格参入を表明し、ソニー等陣営と腕比べをし、日本、さらに中国市場制覇を狙う。

 

松下は大手書店や出版会社と連携して、当初は本や漫画のデジタルコンテンツを中心にスタートし、そのうち状況を見て教科書や新聞、雑誌への対応も順次進めていく計画だ。電子ブックの販売価格はおよそリアルの書籍の六割で抑えると予測される。

 

∑Book」と名づけた電子書籍端末の販売価格は39800円を予定している。次の目標は中国でディスプレー部が単一画面の機種を発売することで(日本で発売されているのは2画面を備え、書籍と同様に見開いて閲覧できる機種)、コストの大幅削減を図る。そうすれば、販売価格は既存の製品に比べて半分しかかからない。また、デジタルの暗号化のため、「∑Book」は世界で初めてSD メモリーカードを著作権保護機構として採用し、不正コピーを防ぐ。(2003.11)
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