マイクロソフト、おとりを使って違法コピーを摘発

J031001X1 2003年11月号(J52)

マイクロソフト社から派遣のスタッフが顧客に成りすまして、経済状況が悪いとか、学生だからお金がないと偽って他人の同情心に訴え、同社のソフトウェアを無料でコンピューターにインストールするようとしつこくせがんで、相手が承諾してくれれば、早速警察に通報してその場で犯罪の証拠をキャッチするのが、MS社の海賊版ソフトに関する証拠収集の手法である。あるコンピュータ販売業者は、MS社が仕掛けた罠とも知らずにまんまとはめられ、MS社の通報を受けてやってきた警察の捜査でインストールに使う海賊版ソフトが押収され、さらにMS社から台湾ドル1000万元を超える損害賠償を求められたことが最近明らかになった。

 

捜査機関のものがおとりを使いまた自らおとりとなって、売春や賭博、覚せい剤等麻薬取引等犯罪に関わる者を検挙するときによく利用される捜査方法である「おとり捜査」は、もともと犯罪を実行する意図のないものが、おとりとなった捜査機関の者の明示或いは暗示にそそのかされて犯罪に及んだということから問題となる。おとり捜査に引っかかった一度限りの犯行の場合は特にそうである。

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