ネット上の音楽ファイル交換が著作権侵害 被告に執行猶予付きの判決

J031031Y3 2003年11月号(J52)

インターネットで音楽ファイル交換サービスを提供するウェブサイトとレコード会社間の著作権をめぐる争いが繰り広げられるなか、今年6月に改正が行われた著作権法(以下、新法)を初めて適用する判決が昨日下された。台北地裁は、営利的目的によらないとはいえ、ネットワークとCD-Rライターを利用して光ディスク108枚を無断で複製したことが著作権法に違反するとして、懲役8ヶ月、執行猶予2年の判決を言い渡した。今回の判決を皮切りに、インターネット上の音楽ファイル交換は著作権法違反とされる可能性が出てきた。

 

この判決について、台湾情報知財権ネットワーク協会(資訊知財権網路協会)の陳家駿副理事長は、「まず、判決では被告が音楽交換サイトからサーチしてきたファイルを複製したものを他人がダウンロードできるようにしたことは著作物の合理的利用に該当しないとしている。さらに、改正法施行後、他人がダウンロードできるようにファイルを任意で提供することは公開伝達権を侵害することになりうるので、音楽ファイル交換を行うときには法に触れないように注意が必要である。」との見方を示している。

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