台湾Accton＆中国SVAグループ、中国情報通信市場を目指して合弁会社設立へ
J020110X5 2002年2月号（J32）
スピーディーに成長している中国のネットワーク情報通信市場での勢力拡大を目指して、アジアのネットワーキング製品大手である「智邦科技（Accton）」は9日、中国大手情報通信設備及び家電メーカー、「上海広電グループ（SVA）」と上海で盛大な契約調印式を行い、共同出資で（会社設立の際の資本額は1800万ドルとする）合弁会社「上海広智科技有限公司（有限会社）」を設立すると発表した。
中国市場に進出している台湾企業の多くは主に中国に生産拠点を設けるのに対し、今回両社は、マーケッティング、自社ブランド、通信技術の研究開発、製造全般において提携する形で、世界市場へのテリトリー拡大に照準を合せている。
SVAグループは外資系企業との連携が多く、中国内陸で幅広い販売網を築いており、かつ製造設備等の資源も十分だ。一方、Acctonはネットワーク情報通信分野に関連する生産技術の移転及び企業経営ノウハウを提供し、SVAブランドの知名度及び中国内陸での販売通路を利用して中国市場に進出し、欧米市場のオーダーを把握しながら、中国の安い人件費による生産コストダウンを図り、さらに台湾企業の優勢な技術的管理力が加わって、ベストな形での多国籍企業の資本提携で新しいビジネスチャンスを生み出すだろうと業界で注目を集めている。
