【Movie88】Webサイトが米映画著作権を侵害、刑事局は同サイトの資料捏造を指摘、台湾との関係を否認
J020211X3 2002年3月号（J33）
米マスコミの報道によると、ハリウッドのヒット映画を一本1ドルの安値でオン・デマンド提供しているサイト「Movie88.com」が、同じ「ビデオ・オン・デマンド」サービスを始めようとする米映画会社の脅威になっている。全米映画協会（MPAA）は、会員の知的財産権を保護するため、適切な処置を取るべき考えを示している。
米ABCテレビはそのホームページで、「Movie88.comが台湾のISPを利用しているので、アメリカの知的財産権関連法律はそこに効力が及ばない。IIPA（International Intellectual Property Alliance）が統計した数字を見ると、台湾におけるDVD及びビデオテープの違法コピー等の知的財産権侵害行為で、2000年の一年間だけでハリウッドが蒙った損失はなんと5億5千7百万ドルにものぼっている」と報道している。
台湾のサイト「Movie88.com」が米映画産業に多大なる損失を与え、著作権を著しく侵害していると伝えられていることについて、台湾司法当局は疾うに二ヶ月前から調査に取り掛かった。刑事警察局は、同係争サイトのメインコンピュータはアメリカのある情報通信会社に設置されていて、台湾のISP（インターネット接続サービスプロバイダー）業者と契約した際に書かれた資料もすべて捏造したもので、外国のマスコミが同サイトを台湾のサイトと伝えていたのは正確な情報を掴んでいない、と話している。
