UMC&AMD、共同でシンガーポールにウエハー工場を設立
J020202X5 2002年3月号(J33)
台湾大手半導体メーカー、UMC(United Microelectronics Corporation)は米AMDと共同出資で合弁会社「AU Partnership Ltd.」を設立し、シンガポールに12インチウエハープロセス工場を建設することを発表した。2005年中頃に0.065プロセスを採用した製造から本格稼動する予定である。日本の日立製作所、ドイツのInfineon Technologiesと合弁で12インチウエハー工場を建設するのに続いて、半導体業界大手デバイスメーカー(IDM-Integrated Device Manufacturers)との戦略的提携は今回が三回目である。
AMDのCEO(最高経営責任者)W. J. Sandersは、「この提携は新しいビジネス方法で世界半導体産業構造の変化に対応するものだ。12インチウエハーを製造する動向は、新しい半導体産業の時代の到来を意味している。超大型の12インチウエハーのファブ(工場)で最先端技術を採用して複雑な半導体製品を大量生産することが、顕著な経済的効果を伴う。しかし、莫大な資金が投入されるので、効率的資本管理が必要だ。」と話している。一方、UMC側は、今回の合弁がウエハー受託生産専門工場と半導体メーカーが広範囲にわたって提携する例として業界が見習うべき手本としつつ、技術提携による先端技術の交流及び発展、並びに資本提携によるコストダウンが図れ、世界中のクライアントにメリットをもたらすだろうと語っている。
工商時報2002.02.02より