台湾新幹線700T型列車、商標登録出願 10月開通にらんで鉄道グッズ

J060501X2 2006年6月号(J82)

台湾を走る新幹線は、日本のJR東海道・山陽新幹線の「のぞみ700系」を改良した700T型車輌が運行される。今年10月の開業に先立って、700T型車輌についての商標登録出願が行われ、ただ今審査中。開業とともに各駅で列車模型、駅弁、スポーツキャップ、Tシャツ、マグカップ、携帯ストラップ、チョコレートなど様々な鉄道グッズを発売することで、台湾初の新幹線ムードを一気に盛り上げていく狙いだ。一方、交通部(国土交通省に相当)台湾鉄道管理局(台湾鉄道、国鉄)も強敵の台湾高鉄に勝負を挑んで、年末に導入される予定の新型高速列車について商標化して「日本輸出」実績のある人気駅弁や列車モデルの発売に気合いを入れている。

 

鉄道会社により列車のデザインが違ったりする。日本の新幹線、フランス高速鉄道の高速列車TGVやドイツの超特急列車「インターシティ・エクスプレス(Inter City Express)」、オリジナリティーに富んだ車輌が脳裏に残る印象は強い。鉄道運営はもとより、鉄道関連グッズを発売することで売上げアップにつながる相乗効果を出すのが今時の企業経営のあり方だ。

 

「列車」の要素を取り込んだ商品は付加価値がぐんと高くなる。例えば、台湾鉄道が販売している、子供の頃を思い出させてくれる金属製の弁当箱を使った「昔の懐かしい味の駅弁」には台湾鉄道のロゴと列車の図形が刻まれているので、台湾鉄道ならではの弁当としてのイメージが強い。日本で発売後わずか15分で300個完売という驚異的な人気ぶりを誇り、それをコレクトするマニアもいるほどの人気商品だ。市場にはその知名度にただ乗りし、似た名前を使った弁当が出回っているものの、台湾鉄道の駅弁に勝てそうにない。2006.05

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