1～4月模倣品・海賊版のネット販売が8割近く　知財保護警察隊のまとめ

　今年1～4月まで知的財産権保護警察隊で摘発した商標権・著作権侵害事件は491件、逮捕した容疑者は535人、侵害物品は市場価格にして38億7500万元余、うちインターネットを通じて流通させるケースが385件と全体の78％を占めていることが、同警察隊のまとめで分かった。これまで模倣品･海賊版の主な販売ルートだったナイトマーケットの露天商や台湾の秋葉原とも言われる台北光華市場等の販売店による侵害事件は大幅減となり、それぞれ45件、22件にとどまった。

昔は市場や繁華街でブランド品バッグなどのコピー商品を販売する露天商をしばしば目にするが、インターネットの普及につれて、人目に付きやすいところでの販売を止めて、隠匿性が高く、便利的、素早く取引を完了できるサイバースペースを隠れ家に、模倣品・海賊版を販売する傾向が強まる一方の現状に鑑みて、同警察隊は特にネットオークションへの出品商品に知的財産権侵害物品がないか目を光らせている。（2006.05）