台湾Sogo、不当取引制限でライバル業者が公平取引法違反と摘発

J020228X4 2002年4月号(J34)

台北市内の大型ショッピングセンター、Breeze Center(以下Breeze)は、同センターの近くにある大手デパート、太平洋Sogoが店内にコーナーを設けた業者に対してコーナー設置拠点を制限するなど不公正な取引方法によって市場の公正競争を阻害するとして、台湾公平取引委員会(以下公取委)に摘発した。

 

先日、Breezeが公取委に提出した関連資料によると、Sogoとコーナー設置業者との間に結ばれた契約には、「不当な競争を避けるため、甲(太平洋Sogo)の同意を経ないで、乙(業者)は甲の売り場から半径二キロ以内のビジネスセンターに本契約と同一若しくは類似の商品を販売し、又は同一若しくは類似の役務を提供したり営業したりすることができない」とある条項が盛り込まれたことが分かった。摘発に踏み切った理由について、「流通業界においては、合理的かつ公正な競争のできる環境が望ましい。独占、ボイコットなどで取引の相手方の第三者との取引を拘束するような手段をもって同業者に打撃を与える必要がない。今後一切このようなことが起きないようにしたい」としている。これに対し、Sogoは、「確かに契約には業者とそのような約束をしているが、同条項に基づいて業者と解約をしたことがない。」とコメントしている。

 

工商時報2002.02.28より

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor