擬似貨幣も財産的価値あり、司法史上初ネットゲーム宝物盗難事件に有罪判決

J020604Y7 2002年7月号(J37)

 台湾司法史上初めてのネットゲームに関する擬似宝物の盗難事件について、先日、台北地方裁判所は審理を終え、「天国」と呼ばれるネットゲームでの擬似宝物は価値のある動産であり、刑法による保護を受けられるとして、窃盗、連続詐欺、及び妨害の罪で被告に執行猶予付きで、拘留50日間(罰金をもってかえることができる)の有罪判決を言い渡した。

 

被告は不正な手段をもって被害者のアカウント、パスワードを取得した直後、被害者がネットゲームに所持している、総額162万「天幣」(ネットゲームが存在するサイバースペースで使用されている貨幣をいう)の擬似の宝物、装備、武器及び道具などを盗んで自分のものとして占有した。本件担当裁判官により、「天幣」は擬似貨幣とはいえ、実際、グレードアップや宝物のゲットを加速させるため、現金1対天幣100の交換比率でゲームの擬似装備などを手に入れることがゲームマニアの間ではかなり普及していることから、その電磁的記録は財産として一定の価値を有し、言うまでもなく刑法の関連規定が保護する対象になるとの見解が示された。

 

自由時報2002.06.04より

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor