MP3事件続報、IFPIはウェブ開設の学生を提訴
J0105241 2001年6月号（J24）
学生たちがインターネットからMP3と呼ばれる音楽ファイルを無断でコピーして自己のパソコンに取り込めていたことで世間を騒がせているMP3事件は、一旦和解成立と伝えられたが、23日、IFPIは違法HP（ホームページ）の開設に関わった学生を相手取り提訴に踏み切った。捜索を受けた大学の学生会は告訴された学生を声援するために、全国の大学学生団体にIFPI所属レコード会社が発行する音楽CDをボイコットするよう呼びかけている。
学生団体の猛烈な反発に、各界からの批判が加わって、捜査活動が挙げ句に検察庁長官の人事異動につながったとは意外な展開である。インターネット上の情報の伝達、ダウンロード、複製について規範となる具体的な定めがない限り、裁判にかけても著作権法の適用が問題となる。
自由時報2001.05.24より
