海賊版の秘密基地を摘発　警察のお手柄、賠償金請求は試算で18億元

警察による2ヶ月余りにわたっての張り込みや監視の結果、昨日、警察は大掛かりな捜査を発動し、大量の海賊版製造機械が稼動する現場をおさえ、容疑者1人を逮捕した。警察が押収した3千枚余りのマスターテープ、1万枚余りの海賊版VCD・DVDには、各国の音楽アルバム、日本･韓国のドラマ、カラオケディスクなど品揃いが豊富。今劇場公開中の新作映画だけでなく、封切り前の映画もが入った。被害にあった業者は、損害賠償請求額は18億台湾元（約60億円）にのぼると試算。

容疑者は警察の監視の目から逃れようと住所を変えたり偽名を使ったりなど、インターネットサービスを申請するときも親戚の身分証明書や他人名義を利用した。広告メールで不特定多数のパソコン利用者にカタログを送りつけ、配送は宅急便利用。お得意様には容疑者が自ら自宅まで届ける場合もある。

容疑者は著作権法違反の前科が多数あり、指名手配されていた。1ヶ月で1万枚余りの海賊版を売りさばいて月に10万元程度の利益を得ていたと供述している。（2006.07）