台湾初の言語著作権仲介協会が設立 専門コピー屋さんに使用料徴収開始

J060823X3 2006年9月号(J85)

言語著作物の利用を管理する著作権仲介団体第1号となる「中華語文著作権仲介協会」は先日、知的財産局の許可を得て発足した。同協会所属会員が所有する書籍、小説、エッセイ、詩歌、脚本、講演、料理レシピ等を利用する行為について使用料をお支払いもらう。現存する七つの著作権仲介団体が管理している著作物は音楽、映画、レコードにとどまり、言語著作物を管理する団体の設立は今回が初めてのことである。

 

同協会が設定する使用料率のうち、知的財産局著作権審議及び調停委員会の審査をクリアしたのはコピー機による複製の一項目のみ。その他の項目、例えば、インターネットにおける情報伝達・複製、テレビ局や放送局による公開放送などについてはすべて保留されたまま。つまり、同協会が管理するのはコピー機を利用した複製行為に限る。言語著作物のうち、論文、非学術的書籍、長編小説、長編脚本の四種類について、一回あたりの複製はその内容の五分の一を超えてはならない。

 

言語著作物のコピーに使用料の徴収を始めると、もっとも衝撃を受けるのは学校の周辺に多い専門のコピー屋さん。同協会の使用料率によれば、コピー機一台につき年間1000元の使用料を支払わなければならない。負担になるような金額ではないと思われるが、要は著作物を利用するには使用料を支払うのはあたりまえだという認識を定着させることである。(2006.08

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor