台湾政府機関による特許出願 中国側は「国立や行政院」に拒絶反応

J060919Y2 2006年10月号(J86)

台湾政府機関は政府予算で助成した研究開発プロジェクトの成果を不正な侵害や横流れから守るために、中国への特許出願などによる権利化を考えているが、政府機関が出願人となると、政府レベルの交渉がこう着状態になり、国家主権問題が絡んで双方の関係が冷え込んだ現状から、中国側は台湾政府機関による出願をそのまま受け入れるかどうか、厄介な問題となっている。

 

中国とは相変わらず対話の窓口が閉まったまま。当局はやむを得ず中国で進出している台湾企業を通じて、中国国家知識産権局に打診したところ、「中国台湾」という名称を冠した出願なら全然問題ないとの返事を得た。機関名に「国立」や「行政院」の文字があれば、間違いなく門前払いを食わされることは確実だ。例えば、「国立台湾大学」の場合は、「国立」を削除しなければならなくなる。

 

しかし、ほかに選択肢は全くないというわけでもない。「行政院農業委員会農業試験所」の場合は、「台湾農業委員会農業試験所」か「台湾農業試験所」「台湾農委会農業試験所」でもしぶしぶオーケーするとのことだ。(2006.09

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