海賊版販売に実刑判決、執行猶予付かず 初めて

J061024Y3 2006年11月号(J87)

 海賊版販売で著作権侵害とされた被告に懲役二年、しかも初めて執行猶予が付かないの実刑判決が言い渡された。海賊版のネット販売で被害額が1億元にのぼるのもこれが初めてという。

 被告は2002年7月から2005年1月にかけて、一セットにつき8000元から1万元の値段で自らが違法コピーした海賊版ソフトをインターネット経由で売りさばいていた。その間に得た不法利益はおよそ200~300万元。警察で押収された457のパッケージソフトウェアから、被害を受けた会社は17社に達し、被害総額は1億元を超えると推定される。

 2003年、パソコンの販売業者がマイクロソフトやアドベ(adobe)のソフトを違法コピーし、パソコンにインストールしてから販売したことで、裁判所から2200万元の賠償金と新聞紙への謝罪広告掲載を命じられたほか、会社の責任者と営業担当者にそれぞれ懲役8月、7ヶ月、執行猶予3年の判決が言い渡された。この類の事件で、これだけ高い賠償金の支払いを命じられたのはまれだ。

 去年、ある中小企業は海賊版ソフトを購入し、営業用のパソコン多数にインストールして不法に利用していたことで、1550万元の賠償金と新聞紙への謝罪広告掲載のほか、会社の責任者は懲役8ヶ月、執行猶予付きの判決を受けている。損害賠償金にせよ、刑の量定にせよ、過去三年間で海賊版ソフトの複製販売などといった著作権法違反事件に対する判決が厳しくなりつつある傾向が示されている。(2006.10)

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