著作権侵害対応策 キャンパスネット規制を厳しく
J061101X3 2006年12月号(J88)
政治大学は先週からキャンパスネットワークについて規制を実施することになった。特に学生寮に対して、一日のデータ転送量を5Gまでと設定しており、この規制率を超えた場合、上り通信速度が自動的に制限されてしまう。同大学にとどまらず、ここ数年、キャンパスネットワークを利用した音楽ファイルの違法コピーなどといった著作権侵害が問題とされるなか、各大学でのインターネット接続規制が相次いでいる。
キャンパスにおけるインターネット通信は、ピアツーピア方式によって音楽や映画ファイルをアップロードしたりダウンロードしたりするデータ伝送が六割を占めており、学生たちは大した事ないと思って日常的にやっているようだから、教育部(日本の科学文部省に相当)は権利者から受け取った抗議状を定期的に各大学に公表し、大学側に対策を講ずるよう求めている。米大手映画会社や外国の学術ネットワークは、不正アクセスしてきたIPアドレスをマークし追跡した結果、キャンパスネットワークを利用したケースが多いことが判明した。(2006.11)