台湾の05年米特許出願数 韓国に追い越され四位に

J061130X1・J061129X1 2006年12月号(J88)

 知的財産局が29日に「2005年台湾と米日欧における特許出願・登録状況の分析」を発表した。それによると、米特許商標局(USPTO)の最新統計では、去年の外国出願人による米特許出願件数は韓国が台湾を抜いて三位となったという。

 外国への特許出願先は、依然としてアメリカがトップの座を譲らない。去年、台湾の米特許出願数は16,617件で、前の年に比べ10.36%増え、外国人による新規出願で四位。一方、台湾と3位の座を争う韓国は、03年の10,411件から04年の13,646件へと、05年にはさらに17,217件に大幅に膨らんで、とうとう台湾を抜いて三位獲得。

 台湾出願人による日本特許庁への出願件数は年間3,000件を越え、05年には米(9,177件)、韓国(5,990件)に次いで三位。欧州特許庁(EPO)への出願は増加の傾向にあるものの、679件にとどまった。それでもアジアの国々では日本(21,461件)、韓国(3,853件)に次いで三位。

 特許登録状況をみてみると、台湾の米特許登録件数は5,993件で、前の年より16.84%の減少となり、日本(31,834件)、ドイツ(9,575件)に次いでなんとか三位をキープという危うい状態になってきている。出願件数で韓国に追い越された以上、なおさら油断が許せない。日本への特許出願が登録を受けたのは2,305件で、04年に比べ24.33%増加、外国出願人ではアメリカに次いで二位。日本市場をどの程度重視しているかを物語っている。EPOへの出願679件のうち、登録されたのは133件、前年度比17.7%増と高い伸び率を示した。とはいえ、少なすぎるという気もするが、少ない分だけまだまだ成長の余地があるものと期待されている。(2006.11)
(注:ここでいう特許出願・登録件数に関し、アメリカの統計は特許発明のみ。それ以外は、実用新案、意匠を含む)

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