模倣品・海賊版流通新ルート、06年1~10月摘発事件 ネット販売が八割超

J061218Y6 2007年1月号(J89)

 人目を憚って取り扱われることの多かった模倣品・海賊版のアジトはリアル店舗から、摘発が難しいネットショップへとシフトしつつある。知的財産権保護警察隊の最近の調べで、今年1月から10月まで同警察隊で摘発された商標権・著作権侵害事件は計1,538件で、去年同期比で4割増となっている。うち1,269件はネット販売で、全体の82.51%を占めていることが分かった。特に誰でも気軽に登録して出品できるネットオークションサイは模倣品・海賊版の新しい流通ルートになり、サイト管理者による実物のチェックが不可能なネット取引では、模倣品の摘発は至難の業。

 ここ数年、同警察隊や知的財産局は、出品者の身元や出品商品が真正品かどうかを確認するよう、大手オークションサイト経営者にチェック管理体制の強化を求めているが、サイト側は出品商品が本物か贋物かを判別することができないと強調し、たとえそれができても、常時1000万点以上が出品されている商品を、一々チェックすることはとうてい無理だと協力に消極的な姿勢を示している。(2006.12)

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